切り札を手札に置いて消える人たち
PEANUTS(日本では「スヌーピー」でお馴染み)に”You play with the cards you’re dealt” という台詞がある。スヌーピーがルーシーから「犬であることが嫌にならない?」と問われた時の返答であり、訳すと「配られたカードで勝負するものなのさ」となる。私のお気に入りの言葉であり、至言だと思う。
ある程度生きてみると、子供の頃に植え付けられた「努力すれば夢は叶う」という信念は全くの嘘だと気付かされることが度々ある。努力をすれば誰でもヘミングウェイやメッシになれる訳ではない。どんなにポジティブな人間であっても、時に人の才能を羨み、自分の境遇の恵まれなさを恨むことになる。
こういった時にこそ、我々は配られたカードを再確認する必要がある。経験、生まれ持ったもの、好きなこと。冷静かつ客観的に見返してみると、大抵の場合これら1つ1つには10人に1人の希少性がある。それらの中に価値を十分に引き出せていないものはないだろうか?また、関係の無いと思い込んでいた複数枚のカードを足すことで価値になるかも知れない。
上のことを読んで「何を理想を語ってやがる」と思わないで欲しい。これは現実的なことだ。カードを見返すことなく毎日を消費することは思考停止である。
表舞台で才能を開花させ華麗にメディアに取り扱われる人間はカッコいいと思う。だが、持っている能力を活かし、簡単には人目に触れない場所だが他人や自分に価値提供している人間もその数倍存在する。彼らに社会的地位の優劣があるのは認めなくてはならないが、両者の人生は同等に美しく、そして充実している。
あなたの手元にはどんなカードがあるだろうか。


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